乾太くんの真価とは?
- 性能について
カスケの性能向上リノベ『再築』担当の山田です。
今やほとんどのご家庭が屋内物干し。
PM2.5や花粉がすごいからですね。
そこで乾太くん。人気ですね。
ガスで高温で。仕上がりもフワッと。
この商品が流行った背景を考えてみたいと思います。
それは冬の時期、普通に屋内に干したのでは一夜では乾かない、これは常識ですね。
また、乾燥までの時間がかかるとニオイの元である菌が繁殖し悪臭を放ちます。
どうしても水の中には菌糸がいますし、どうしても菌は繁殖します。
で、早く乾かそうと思うと乾太くんのようなガス乾燥機ってわけです。
皆様、気づいていらっしゃるかと思いますが、ガスを燃焼させるのと電気とではガスのほうが圧倒的に非効率です。
なぜなら、ガスは燃焼させた排熱もエネルギーなのですが、全て逃してしまわないと行けないのでそもそもエネルギーロスです。
そして、乾太くんの特徴として排気管を設けないと行けないのですが、構造上、排気ガスが逆流します。
これはFF式ストーブのように給気と排気が独立して屋外にあるのではなく、給気は屋内から取り込み、排気は屋外へ排出するものです。
これを高気密高断熱の住宅で使用するとどのようになるか。
それは屋外の冷気が排気管から入ってくるならまだいいですが、排気ガス(一酸化炭素)が屋内にどんどん入ってくることを意味しています。
これは妄想ではなく原理で考えてもそのようになるからです。
乾太くんを採用している人はこのことを知らずに採用していると思います。
高気密住宅を甘くみては行けませんね。
逆流防止弁をつけても完全密封では無いのでわずかな隙間でも流入します。
しかもフィルターなど付いているわけ無いのですから、花粉もどんどん入ります。
原因は圧力損失です。
高気密住宅はあらゆる箇所から漏気しないように作られています。
レンジフードなどのシロッコファンの圧力が高いためパイプファンよりも強い。
当然ながら排気管を流れるガスも逆流するわけです。
根本から考えてみましょう。
乾太くんが必要なのは洗濯物が早く乾かないことにあります。
屋外に干した場合、冬の気温は低いので乾きません。
そこで、防湿構造の建物だったらどうでしょう。
家が防湿構造である場合、除湿が効きやすくなります。
また、防湿高断熱の場合は、エアコンでもしっかり乾きます。
吹き抜けのある2階ホールは熱が集まりやすいのでよく乾きます。
ランニングコストはエアコンが圧倒的に安いです。
フワッとした仕上がりはエアコンではできません。が、安全で電費も安いのはエアコンです。
洗濯は毎日のことなので積もり積もれば大変な金額になりそうですね。
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